
本学では、リハビリテーションの専門家である理学療法士と言語聴覚士を養成していますが、特に、心理学の標準的な基礎的学力と技能を習得した専門家の育成に力を入れています。
リハビリテーションを学ぶ一般的な大学の講義や実習では、リハビリテーションの知識とスキルの習得を目標にしています。ただし、どんなに良い治療方法も患者様のご理解のもとに行わなければその効果は限定的なものになります。そのため、実際の患者様への対応には、リハビリテーションの知識とスキルに加えて、患者様の心理状態を正しく把握し、適切に対処する能力が必要になります。
本学では、心理学系の講義を16科目開設しております。これらの講義では、基礎科目から臨床心理学、神経心理学などの専門的な科目まで、幅広い領域をバランスよく取り入れています。そして、これらの講義内容を習得することによって、卒業後に「認定心理士」の資格が取得可能です。
【認定心理士とは?】
認定心理士の正式名称は、「日本心理学会認定心理士」です。認定心理士とは、心理学の専門家として仕事をするために必要な最小限の標準的基礎学力と技能を修得している、と日本心理学会が認定した人のことです。
認定心理士は国家資格ではないので、その資格を持っているだけで何かの職業につけるというわけではありません。ただし、認定心理士に関連する国家資格、たとえば本学が養成する理学療法士・言語聴覚士の資格と合わせて持つことによってその効力を発揮します。
理学療法士・言語聴覚士がケアする患者様は、身体面だけでなく、心理面でも大きなハンディキャップを抱えていて、「こころ」に関する知識と対処法が必須です。そのため、医療・福祉施設など、実際の医療の現場では、しっかりとした心理学の素養を持つリハビリテーションの専門家が望まれています。つまり、理学療法士・言語聴覚士と認定心理士の「ダブルライセンス」取得は、就職活動の際に有利に働くと考えられます。
また、認定心理士の資格を足がかりにして、臨床心理士指定大学院で「臨床心理士」の資格を取得し、高度なレベル の「心の専門家」として活躍の舞台を広げることも期待できます。